今回も、中日新聞の ねえねえ ちょっと に掲載された相談を考えてみたいと思います。
それでは、どうぞお付き合いください。
今回の相談は、長年、正社員として働いた会社を辞められた主婦の方です。
子育てをしながら家も建て、頑張ってきたみたいですが、子どものために転勤を断り、退職せざるを得なかったとのことです。
ご主人は、収入が大幅に減ることで、将来への不安から退職に反対だったそうです。
夫婦でこのつらい選択を共有し、励まし合えると思っていたのに"勝手に辞めやがって"と言われ、その薄情さに悲しい気持ちでいっぱいです、とのことです。
なるほど、辞めたくて辞めたわけではないのに、"勝手に辞めやがって"の言葉が薄情に聞こえ、悲しい気持ちでいっぱいなんですね。
つらい選択をしたのに、その気持ちを受け止めてもらえなくて、本当に辛い思いをしたんだろうなと僕は感じました。
さて、これはなかなか難しい問題ですね。
それではちょっと、整理してみましょうか?
この方は、子どものために転勤を断り、退職をせざるを得なかったんですね。
そして、そのつらい選択を夫婦で共有し、励まし合えると思っていたんですね。
一方、ご主人は、収入が大幅に減ることによる将来への不安から、退職に反対だったんですね。
そして、"勝手に辞めやがって"と発言されたんですね。
ちょっと気になったんですが、ひょっとかして、話し合いは結論出ていなかったんではないでしょうか?
結論が出ていないのに、退職の選択をされたのではないんですかね。
だから、ご主人は"勝手に~"と言われたのではないでしょうか?
その言葉の中には、将来に対する不安な気持ちを受け入れてもらえなく、逆に薄情だという思いがあるのかもしれません。
となると、意見が分かれているのに、自分の意見と違う選択を、はたして共有できるんでしょうか?
多分、できないんではないでしょうかね。
では、どうすればいいんでしょう?
話し合いを途中で切り上げてしまうと、わだかまりが残る事が多いです。
今回も、二人とも、自分の意見を受け入れてもらえず、わだかまりが残ってるのではないでしょうか?
本当に退職しなければならなかったのか、
収入が大幅に減る事に対する対策は何かなかったのか、
それがクリアされれば、わだかまりも消えるのではないんですかね。
退職はもう決定事項ですので、仕方ありません。
となると、あとは大幅に減る収入を少しでも多くすれば、将来に対する不安は減りますよね。
新しい仕事は決めてたんでしょうか?
多分、決めていないんではないでしょうかね?
となると、まずは具体的な対策を立ててみてはどうでしょう。
それが達成されて、初めてつらい選択を共有し、励まし合えると思いますよ。