今回も、中日新聞のねえねえ ちょっとの内容を考えてみたいと思います。
今回の内容は、この方のお母さんがうつ病を患っているとのことです。
お母さんの面倒を、朝と晩はお父さんが見て、昼間は長女のこの方とお母さんの友人が来て見て、夕食は介護食で賄っているとのことです。
お父さんは"早く良くなってくれないと困る"と言い、態度も高圧的で、お母さんはお父さんに気を使い、気持ちが休まらないようです。
お父さんは福祉車両が家の前に止まるのが嫌で、デイサービスも頼まないとのことです。
それなのに”長生きしてほしい”とお母さんに言うとのことですが、この方は、そのような接し方では、お母さんがびくびくしながら長生きすることになって、お母さんが気の毒だと思ってる、とのことです。
なかなか難しい問題ですね。
今までがんばりすぎちゃって、お母さんはうつ病を患ってしまったんではないですかね。
今までがんばりすぎちゃった分、心身共に十分な休息を取るのが、良くなる方法だと思います。
元々がんばりすぎちゃう人には、それはそれで難しいでしょうし。
家族のサポートが大切になってきますよね。
で、案外気づかないものなんですが、実はサポートする家族も気をつけないとストレスを抱え込んじゃうんです。
お母さんには、今は十分休息をとってもらう、
と同時に、サポートする自分達も、息抜きをしながら、サポートをする。
急がば回れ、と言いますが、サポートする姿勢としては、そのような考え方で接するのがいいんではないでしょうか?
お父さんは、早く良くなってほしいという気持ちが強すぎて、ついつい高圧的に接してしまうんではないんですかね。
長年連れ添っているお母さんのそんな姿を見るのが辛い、忍びない、と思っているのかもしれません。
そんな時こそ、急がば回れ、です。
人は、自分の事はけっこう分からないものです。
お父さんが急いでそうに感じたら、さりげなく、フォローしてみるのもいいかもしれません。
気持ちに余裕ができたら、ひょっとかしたら、高圧的な態度ではなくなるかもしれません。
本心は、長生きして欲しいに現れているような気がします。
この仕事をしていると、つくづく世の中に偶然はなく必然なんだって思い知ります。
今まで家族として頑張ってきた分、ちょっと一息入れるタイミングだったのかもしれません。
ほっと一息入れてみると、今まで見えてなかったものが見えてくるかもしれません。
それが見えてきたら、家族として、今よりもっといい関係になるかもしれませんよ。