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”自由なこころの空間”を提供する カウンセリングルームです

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ねえねえちょっと

義母が植え込み私物化

今回は ねえねえちょっとの質問を考えてみたいと思います。

義母が自宅前の歩道の植え込みを私物化して困っています。
初めは花を植え、最近は苗木を植え支柱まで立てて、自分の庭のようにして手入れを楽しんでいます。
近所の方は、「きれいだね」と褒める方もいますが、「ちょっとやり過ぎ」という声も聞こえてきます。
義母は自分は正しいと思っているので、家族の意見は聞きません。

なかなか難しい問題ですよね。
自分が正しいと思っているなら、それを自分が止めるなんてありえませんよね。
だって、正しいんですもん、本当かどうかは別として。

さて、そんな自分は正しいと思っているらしい義母の行動をどのように止めさせたらいいのでしょうか?
と、勝手に止めさせたいと書いてしまいましたが、そこまで書かれていませんがその流れで進めたいと思います。
といっても、最終的にはどうするかになるとは思いますが。

家族の意見を聞かないので、それなら意見を聞かなければならない立場の人に登場してもらえばいいんです。
つまり、本来の所有者である、役所関係の方に。

告げ口みたいで嫌だと思うかもしれませんが、
そこで話しあえばいいのではないでしょうかね?
義母には義母の言い分があるでしょうから。
ダメならダメ、良いなら改めて許可をもらう。
それでスッキリするんではないでしょうかね。

自分でダメで止めず、使えるものは使う、
問題を解決する一つの手段として活用してもらえば幸いです。

夫と常に一緒 息詰まる

今回もねえねえちょっとの質問を考えてみたいと思います。
人間関係が拗れるのは関係が近ければ近いほどと念頭に置いてもらって読んでもらえれば幸いです。

夫のことを、うっとうしく感じます。
自営業の夫は二十四時間家にいるので、息が詰まりそうです。
娘二人はすでに嫁いでいるため夫との会話は少なく、テレビを見る時も別々。
私も更年期障害なのか言動にイライラしてしまい、ご主人が会社員の友達をうらやましく思ってしまいます。
こんな私は心が狭いのでしょうか。

さて、本当に難しい問題だと思います。
関係が近くない間柄なら、うっとうしく感じる相手とどのように接しますか?
なんとか上手くやっていく、なんて優秀な解答をされる方もおられるかもしれませんが、
正直、面倒くさくないですか?
ちなみにあくまでも僕個人的考え方ですが、身近でないなら関わらないようにしますかね。
だって自分自身の精神衛生上好ましくないですしね。
当たり前の事なんですが、自分を一番大事にしなければなりません。
でなければ、問題は拗れる一方です。

ですから、拗れちゃうんです、関係が近ければ近いほど。
だって、関わらないわけにはいかないですからね。

更年期障害かどうかは分かりかねますが、言動にイライラするのは普通の事だと思います。
うっとうしく感じる相手と接する時は。

ご主人が会社員の友達をうらやましく思ってしまうとの事ですが、
だからといって、自営業のご主人に会社員になってもらいたいんでしょうか。
違いますよね、今までの生活と今後の生活もありますから。
いきなり会社員になるなんてご主人に言われたら困っちゃいますよね。

となると、現実的な問題、自営業のご主人が二十四時間家にいるのは仕方ないことではないでしょうか。
それが今までとこれからの生活を支える仕事である以上。
相手が変わらない以上、自分が変わるしかありません。
というか、相手が変えれないと言い直した方がいいかもしれませんね。

この方がどのような生活パターンをされてるか分かりませんが、
自分だけの時間を作るようにすればいいのではないでしょうか。
自営業ですので、専業主婦とは思えませんが、 もしそうならパートに出るとか。
一緒に自営業をされているのなら、休みの時に習い事に出掛けるとか。

でも、ちょっとだけ考えて下さいね。
条件はお互い同じなんです。
相手も同じ思いを抱いているかもしれないんです。
というか、お互い様の可能性が大きいですが。
物事は常にお互い様なんです。

ですから、歩み寄ってみるというのもあるとは思います。
思った方が負け、なんて言葉があったかどうか定かではないですが、
思ってしまった以上、歩みよった方がいいかもしれないですね。
歩み寄る事によって、変化は起こります。

歩み寄る、会話をすることですね。
なんでもいいんです、
そのうち、言いたいことを言ってしまう、
それでいいんです。
喧嘩になってしまう。
いいんです。
といっても、暴力はダメですよ。

解決すれば、
お互いにお互いの距離感が分かります。
高望みでもなく、ないものねだりでもない、
現実に適した距離感が。

 

高2の長男が不登校

今回のねえねえちょっとの質問はなかなか難しい問題だと思います。
難しい問題ですが、少しだけ考えてみたいと思います。

高校二年生の長男は、高一の三学期からほぼ不登校です。
いじめなどはなく、本人もどうして学校に行けないのか分からないそうです。
小さいころから頭は良かったのですが向上心はなく、今では勉強は無意味で将来のことなどどうでもいいと言います。
カウンセリングにも通っていますが、様子見の状況です。
このままだと退学せざるを得ません。
今後どのようにしてあげればいいか悩んでいます。

さて、今まで普通に出来てた日常生活がいきなり変わってしまった時、なにかしら理由を知りたい、
身近な人がそんな状況に陥ってしまった時、誰だってそう考えるでしょう。

確かに理由を求めるのはとても大事な事です。
ですが、理由がない、
そんな事も世の中には多々あります。

では、今回の質問ではどうなんでしょうか。
文面から察すると、実際のところは分かりませんが、これといった理由はなさそうです。

ただなんとなく休み出してしまい、それが続いてしまって学校に行きづらくなってしまった。
だから勉強は無意味で将来のことなどどうでもいいと言い、
もうどうでもいいからと投げやりになり、現実逃避をしている、そんな状況ではないでしょうか。

一度止まってしまうと、再び動き出す時の負担は相当なものです。
幸いな事と言っていいかどうか分かりませんが、
学生時代はそのような事は個人的になかったのですが、
社会人になってからバイクで事故ってしまい、数か月仕事を休んでいた時期がありました。
出社が決まった時の負担は当時は相当なものでした。
周りに迷惑をかけまくったので、周りの目も非常に気になっていました。

でもそれは仕方ないことなんです。
同じ人間である以上、
誰だって思考し、感情を持っているものです。
ですから物珍しい目で見られる、厳しい意見も言われる、
そんな視線も意見も仕方ないものなんです。

ですが、それも最初のほうだけ。
しばらく続きさえすれば、日常となり、そんな視線も意見もなくなります。

よい例が幸いなことに世の中にはあります。

世間を騒がせた芸能人も
しばらくすると普通に出ていますよね。

世の中そんなものなんです。

冷めた意見ですが、
世の中それほど他人に興味があるわけではないんです。
色々と面白いことがどんどん出てくるものなんです。
ですから興味があるのは最初だけ、そんなものです。
自分が思っている以上に
自分が問題視していることは
他人からしてみると
大した問題ではないんです。

さて、これはあくまでも
僕個人の考えと個人的体験による意見でしかありません。

今後どのようにしてあげればいいか悩んでいます、
との事ですが、
まずはあなたとしてはどうして欲しいのか、
それを冷静に簡潔に伝え、
それに対し、
息子さんはどうしたいのか、
それを大人として客観的に見て、
感情論ではなく、起こりうるであろう事実として話し合うのがいいのではないでしょうか。

残念な事に
限られた時間でしか選択できないものもあります。
何かを選択するということは
何かを選択しないということでもあります。

ですから、選択しなかったという後悔は常にあります。

悩み多き年代ですが、
悩みが悩みを生み出し、迷走してしまわないように・・・。

 

家事のやり方で妻怒る

さて、今回のねえねえちょっとの質問もまた、興味深い相談内容だと思います。
考え方の一つとして読んでもらえれば幸いです。
それでは、

妻と家事のやり方が違って、怒られるので困っています。
せっかく手伝っているのに、「洗濯物のたたみ方が違う」とか、「水を出しっぱなしにして食器を洗うな」とか小言ばかり言われて、私も子どももビクビクしながら生きています。
どうすれば妻の機嫌はよくなるでしょうか。

これは、正直、それほど難しくない問題だと思います。
少しキツイ指摘をしますが、手伝っているのか、邪魔をしているのか、たったそれだけではないでしょうか。

自分本位で相手の手伝いをする、
あなたはそんな事されたらどう思いますか?
余計仕事を増やされたと思いませんかね、
少なくとも僕はそう考えてしまいますね。
いやいや、やり方聞けよ、なんて思いながら・・・。

家事を手伝う、とても素晴らしいことだと思います。
が、相手が望んでいないやり方は逆にイライラさせるだけです。

ですから、相手はちゃんとどうして欲しいか言っています。

「洗濯物のたたみ方が違う」
「水を出しっぱなしにして食器を洗うな」
その通りに手伝えばいいだけです。

ちゃんと言われたようにさえすれば、機嫌が悪くなるはずありません。
むしろ、機嫌がよくなるでしょう、
だって、ちゃんと自分の望むように手伝ってもらっているんですから。

何に基準を置くか、
そこが重要ではないでしょうかね。

社長室での喫煙が苦痛

今回のねえねえちょっとの質問を考えることによって、色々な場面で応用が出来ると思いますので、是非とも参考にしてもらえたら幸いです。
では、早速。

小さな会社で社長秘書をしています。
社長がヘビースモーカーで、受動喫煙に悩んでいます。
事務所内は禁煙ですが、社長は社長室でたばこを吸います。
ぜんそくやアレルギーがある私は煙や臭いだけで息苦しくなります。
でも社長には良くしていただいており、本人には言えません。
我慢するしかないでしょうか。

これは本当につらいですよね。
ぜんそく、アレルギーがあるとはいえ、良くしてもらっている人にはなかなか嫌とは言えないですものね。
ましてや相手はヘビースモーカー、嫌がるの分かってて止めてくださいとは言い出しづらいですよね。
その流れで、自分さえ我慢すればなんとかなるって考えてしまったのも仕方ないですよね。

でも、ちょっと考えてみて下さい。

最終的には、なんともならないから、”我慢するしかないでしょうか”という自分を納得させる作業が必要になってしまっているんです。
本当に納得できてるなら、そのような行為は存在しないはずなんです。

となると、既に我慢の限界にきているんです。
本人は気づきにくいことなんですが、そのような状況の時には案外ちょっとした態度で不満が出てしまったりします。
意識して押さえようとするにも限界はあるんです。
目は口ほどに物を言う、でしたっけ、無意識というものは正直なんです。
純粋に自分自身を守りますから。

相手に言えないのも分かりますが、
相手に言わなければ何も変わりません。
相手もあなたに迷惑をかけている事すら気付きません。
となると、なんとかしたいと思った方が言い出さなければ物事は何も進みません。

他人と関わる以上、一方的な関係というのは必ず不満を抱くものです。
最初はいいんですが、いずれなんで自分ばっかり、なんてどうしても思ってしまうものです。
でも、あえていうなら、自分勝手に、関係を一方的にしてしまっているんです。
相手に言うぐらいならとか、相手にやってもらうぐらいならとか、自分で片付けた方が楽に思う事って多くないですか。
なんて言っている僕自身もその思考は強い方ですね。人の事をとやかく言えません。

まずは相手に伝えてみましょう。
お互い様、です。
話し合うことによって、お互いにちょうどいい落とし所がみつかるはずです。
もちろん、自分が言われて嫌だなって言い方は関係を悪くします。
どうしても我慢の限界を越えてしまった後には自然とキツい言動になってしまいます。
それは仕方ないことです。
だって、限界越えちゃってますから。
ですから、あえて意識して自分が言われて嫌ではない話し方で伝えてみましょう。
理想は、思った時に、短く端的に用件を伝える、です。

投影〜前回の続き〜

さて、今回は前回のねぇねぇちょっとの内容を心理学用語を使って、検証したいと思います。非常に分かりやすいと個人的に思いますので、是非お読み頂ければ幸いです。

投影という心理学用語があります。どのような内容かというと、書いて字のごとく”影を投げる”、つまり”自分が持っている不快な思考や感情を吐き出し、相手に投げる”となります。

あるものはある、ないものはない、当たり前ですよね。では、相手が思っていないことを自分が感じているっておかしいですよね。ないのにあるんです。もちろん、相手が気を使い、本当の事を言わないってのもありますが、相手の心が読める超能力者でもなければわかりません。

前回の内容に、”お酒好きな人は、私と一緒だと楽しめないのでは”と気になります、とありました。

実際、事実は確かめないとわからないんです。わからない以上、ないんです。では、楽しめないのでは、というのはどこにあるんでしょう。自分の中に、ですよね。自分が楽しめさせられない、と置き換えてもいいかもしれません。

“とりあえずビール”も苦手。苦手という後ろめたさのような感情が、周りと違うという違和感を感じているんです。

周りが違和感を抱くのではなく、自分が違和感を感じているんです。勝手にとつけると分かりやすいかもしれませんね。

弱くても好き、そんな自分をありのまま受け入れ、周りにも確認し、受け入れてもらう。まぁ、自分が思っている以上に周りは気にしていないものなんですが、確認をとり、自分自身納得できればいいのではないでしょうかね。

弱いが飲み会行きたい

今回も、ねぇねぇちょっとの質問を考えてみたいと思います。内容がなかなか興味深く、解りやすく心理学用語も説明できると思いますので、今回は質問を考え、次回に心理学用語を交え説明等してみたいと思います。知識としてあるだけでも色々なケースに対応できるのではないかと個人的には思います。それでは、お付き合い下さい。

お酒は弱い方ですが、飲み会は好きな会社員の女性です。誘われれば行きますし、自分から企画することも。友人や同僚は酒豪が多く、”お酒好きな人は、私と一緒だと楽しめないのでは”と気になります。一杯目の”とりあえずビール”も苦手。周りに違和感を抱かせることなく、ビール以外を注文する方法はありますか。

さて、周りに違和感を抱かせることなく、ビール以外の注文をしたい、と望んでるわけですが、周りを巻き込んでしまうのはどうでしょうか。つまり、お酒の注文は自分で取りまとめ、こっそり店員さんに自分のだけノンアルコールビールにしてもらうように図ってもらう、です。お客商売ですから、店員さんも仕事として対応してくれるでしょうし、周りも気づかないのではないでしょうか。気づかなければ違和感も感じませんしね。

そのままの自分を相手に受け入れてもらう、そのままの自分を自分で受け入れる、というのもあります。お酒が苦手でも飲み会が好き、そんな自分に本当に周りは違和感を感じているのか、実際聞いて確かめてみるのもいいのではないでしょうか。多分ですが、誘われるという事実があるので周りは気にしていないような感じがします。それが出来たらすごく楽になるのではないでしょうか。ここは次回にはもう少し詳しく触れてみたいと思います。

しかし、少しだけ気になることがあります。お酒は弱い方との事ですが、一杯目も苦手という点です。もしかするとですが、体質的にアルコールを受け付けないということはないでしょうか。昔聞いた話しですが、アルコールを分解する酵素だったかそんなものがあるかないかって個人差があるそうです。元々アルコールって毒みたいなものですから、分解する酵素を持ってる動物である人間だけが嗜めるって、中学時代に塾の先生であるお医者さんが言ってました。違っていればいいのですが、少し気になりましたので触れておきます。

さて、それでは次回は心理学用語を交えて検証したいと思います。

なかなか禁煙できない

今回のねぇねぇちょっとの相談内容はカウンセラーとしてだけでなく、僕個人の経験があるので、経験談として書かさせてもらいます。それを考慮に入れて読んでもらえたら幸いです。

それでは、相談内容を書かさせてもらいます。

十年来の喫煙者。健康を考慮して禁煙したいと思いながら、なかなかできません。休日は吸わずに過ごせます。吸いたいとすら思いません。でも仕事などでイライラしたときなどは手放せなくなります。精神的に依存している状態だと思いますが、断ち切る方法はないでしょうか。

まずは、僕自身の喫煙経験を書かさせてもらいます。あくまでも個人的体験ですので、参考程度で読んで下さい。

僕も学生時代から喫煙していて、多い時には二時間で一箱吸った時もあります。この時はその場の雰囲気がどうしても耐えられなくて吸わざるえない状況でした。でも、周りの喫煙者が言うような吸わないとイライラするなんてのは全くなかったです。ですからニコチン依存症というのとは全くの無縁でしたね。

煙草が嫌いな人がいれば吸わなくても平気でしたし、家では基本的に煙草は吸わなかったですね。煙草の匂いが嫌いだったんですよ。知り合いが来た時は仕方なく吸ってましたが、自分だけの時は全く吸いませんでした。部屋が臭くなるのが嫌だったんです。わがままだとよく言われましたが・・・。

煙草の匂いが嫌でしたから、いずれ吸う煙草も人とはちょっと違ってきました。最終的にはそれが原因で、飲み会でも吸えなくなりました。お酒と煙草は付き物だ、なんて思っていたんですが、僕の勘違いだったようで吸わなくなっても全然平気でしたね。

プライベートの付き合いでも吸わなくなり、必然的に吸う場所は職場の休憩中のみ。職場ですからもちろん平日だけ。朝と昼の一日二本。それがいずれ朝の時間の一本だけ。それが数年続きましたね。一日一本だけですから禁煙する必要性も全く感じませんでした。お金、健康、気にする必要なんて全くないですから、ある意味、大人の嗜みなんて思ってたぐらいです。

それが吸わなくなって二年以上になります。きっかけは環境の変化です。職場の喫煙場所が変わって僕にとってのメリットが全くなくなったからです。ある日を境にピタッと吸わなくなりました。感覚的には禁煙したではなく、吸わなくなった、ですかね。今も全く苦にもなりません。

さて、それでは、相談内容を見てみましょうか。似かよってるとこ多いと思いませんか。ちなみに投稿者の方のお名前は、喫煙者なのに副流煙は嫌、さんです。

この方は仕事のストレスで喫煙をしているわけです。ニコチン依存症ですとちょっと難しいですが、文面から判断するとその心配はなさそうですね。

ストレス対策として喫煙しているのですから、イライラのストレスの原因に向き合わなければ禁煙は難しいでしょう。

ですが、イライラを掘り下げていき、仕事上の何にイライラしているのか、そしてそのイライラの原因と向き合い、ちゃんとした対策をとれば喫煙というストレス対策は必要なくなり、禁煙どころか、喫煙する必要すらなくなると思いますよ。

転入者があいさつ無視

本当に久しぶりになるのですが、色々なケースに適用できると思いますので、ねえねえちょっとの質問に答えてみたいと思います。

二年ほど前、二軒隣に家が建ち、小学生の子のいる夫婦が転居してきたそうです。
時折、朝の通勤時間帯にご主人と顔を合わせる時にあいさつしても目をそらされ無視されるそうです。
でも、間の家の人は”気さくないい人だよ”。
人見知りだと思うようにしていますが、ふに落ちません。

どうでしょう、こちらから話しかけてるのに無視されるってけっこう多くないですか。
そういう時ってけっこうイラっとするんではないでしょうか?
僕だけじゃないと思いたいですが・・・。

今回のこの方も、間の家の人との対応の違いであまりいい気分ではないのではないでしょうか。
他の人と差をつけられると不快な気分になりますよね。

感情は自然に出てくるものなので、例え不快な気分になっても仕方ないものです。
でも、そんな気分になった自分が嫌なので、理性で納得なせようとしてしまいます。
そんな事、思っちゃダメだって自分に言い聞かせるってとこですかね。
人見知りだと思うようにする、
でも、感情を理性で押さえつけようとしても、納得できるものではありません。
だから、ふに落ちない。

どうしたらいいのか。

理性は理性、感情は感情、別々に対処するんです。

理性で一番大事なのは、自分と相手の区別をつける事です。
あいさつをするのも自分の自由、しないのも自分の自由、
あいさつを返すのも相手の自由、返さないのも相手の自由、
つまり、
相手はあいさつ無視という対応をしているんです。
なら、それに対して、今度は自分が対応すればいいんです。
人見知りだと思うなら、それ相応の対応があるはずです。

自分がどうしたいのか、どうしたら自分にとって一番いいのか、
自分は自分、相手は相手、
片想いではなく、両想いになりましょう。
それが、適切な距離感となります。

さて、次は出てきた感情の方です。
出てきたものは処理するしかありません。
処理しない限り、いつまでも残ってしまいます。
感情は爆発力があり、パワーもありますから、理性で押さえ込む事は出来てもなくなりません。
感情が先、理性が後、後悔はさらにその後、ですかね。
ですが、処理さえすれば、スッキリと解消します。

どう対処するのか。
それは、感情を最後まで感じ続けることです。
最期まで感じ続けると、落ち着いてきます。
感情はいつまでも登りっぱなしではないのです。

悪い感情でイメージするとぴんとこないかもしれません。
なら、
良い感情でイメージしてみて下さい。
良いも悪いも同じ感情です。

嬉しい事って、いずれ落ち着きますよね。
つまり、嬉しい感情は最後まで味わっているから落ち着くんです。

なら、悪い感情も同じです。
最期まで味わってしまえば、落ち着きます。
ですが悪い感情を味わうのはなかなか難しいです。
それはそうですよね、嫌な感情なんて味わいたくないですよね。
そこをなんとか踏ん張って、自分の出したものを自分で片付ける、です。

義母と確執、優しくできず

今回も 中日新聞の ねえねえちょっと に掲載された相談について考えてみたいと思います。
どうぞお付き合い下さい。

今回の相談内容は、三十三年前に結婚して義父母と同居されてる方の相談です。
以来、生活習慣や考え方の相違から義母(81)と確執が続いているとのことです。
体調が悪いと時間かまわず長男の夫を起こしますが、たった一度、実家の父を見舞ったこの方を責めるとのことです。
義父を何度も検査に連れていったことは忘れているとのことです。
優しくしたいと思う反面、義母が許せません。
イライラして夫にあたってしまう自分も情けないとのことです。

これはなかなか難しい問題ですね。
義父母と同居してからの年数、確執が続いているんですよね。
義母が許せません、の部分に強い感情を僕は感じました。
確執が続いているので、イライラしてご主人に当たってしまうのも自然の流れではないでしょうか。
そんな自分を情けなく感じてしまうのもまた、自然の流れなのかなと思います。

優しくしたい、との事ですが、今はまだかなり難しいのではないでしょうか。
生活習慣、考え方の相違による確執が三十三年間続いていますので、既にこの方だけの問題ではなく、確執の関係で築かれた義父母との関係も出来上がっている気がします。
人間関係は、相手との関係性によって成り立ちます。
ですから、確執の関係性が出来上がっていると、その相手との間に起こる出来事も必然的に確執めいたことになってしまいます。
優しくしたいと思う反面、義母が許せません、ここはかなり重要だと僕は感じています。
相手に優しくする、はこちらから働きかける行為になります。
許せない相手に対して、優しくするのは、かなり難しいのではないでしょうか。
難しい事をしようとして、できないから、イライラして夫にあたってしまって、その結果、情けない気分になってしまう。
本当にお辛いですよね。
ですから、優しくするのは最終目標として、まずはその下準備として、離れてみるのがいいのではないでしょうか。
といっても、現実的な距離のことではありません。
生活習慣、考え方の相違はお互い様ですので、違って当たり前という考え方を持つ、という事です。
今は、お互いの距離が近すぎるのかもしれません。
近すぎるゆえ、確執が生じている可能性もあります。
あえて、離れすぎるぐらい離れてみて、そこから近づくのがいいのかもしれません。
自分と相手は違うと意識してみて、見えてくるものもあると思います。
義母と長男の夫との関係も違って見えるかもしれませんよ。