free mental place 航

”自由なこころの空間”を提供する カウンセリングルームです

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02月

頑なには(本人なりの)理由がある

頑なな態度を取る人っていますよね。
"なんであんな頑ななんだろう、理解できない"
なんて思わず思っちゃいますよね。
でも、それってお互い様なんです。

だって、相手も頑なに拒否しているなら、こちらも頑なに言うこと聞かせようとしているんです。

こちらに理由があるのなら、もちろん相手にも理由があるわけです。
ただそれが何か分からないだけなんです。

もし、その理由を知りたいなら相手に聞くしかありません。
どれだけこちらが困っているか説明して、そして相手の頑なな理由を聞いてみるんです。
もちろん、相手も同じような手順になります。
そして、お互い歩みよれるようにして問題解決に向かいます。

どちらも困っていて、なんとかしたいという思いは共通なんです。
ただ、それが何か、お互いに理解り合えてないんです。

なんて考えてみると、歩みよってみようと思えませんか?

こちらが歩みよると、向こうも歩みよろうとします。
こちらが拒絶すると、向こうも同じように拒絶します。

どうせ困るなら、より建設的な事で困りたいですよね。

事故の衝撃

個人的な事ですが、昨日、仕事帰りに交通事故にあいました。
車で信号待ちをしている時に、後ろからの追突です。
いやあ、本当に頭にくるものですね、こちらに全く非がない時というのは。
完全に相手の前方不注意、10対0の被害者と加害者の関係の出来上がりです。

感情というものは、自然と湧き上がってくるものです。
今回は一方的に車をぶつけられたという怒りの感情が出てきました。
なんて、後でこうやって書いていますから怒りという一言で表せますが、
ようは、その場で感じた事を、そのまま出すという事が大事という事です。
湧き出てきたものをそのまま出すと、自然と収まるものです。

ここで面白いのは、湧き出てきたものをそのまま出すという事は、
自分にとって良い事も悪い事も全てという事です。
良い事か悪い事かというのは既に思考で判断してしまっているので、
湧き上がってきた感情とはちょっと違っています。
自分にとって悪い事を認めるというのは、なかなか出来る事ではありませんが、
それが出来ると出来ないとでは結果がかなり違ってきます。
自然と収まる人、自然と収まらない人、
つまり、一例で例えるなら、
愚痴になるかならないか、なんていえるかもしれませんね。

ちょっと脇道にそれてしまいましたが、
被害者である僕は怒り、
加害者である相手は、自分のしでかしてしまった事を謝罪する。
それで自然と終わりになるものなんです。
もし、自然と終わらないなら、余計な事をしてしまっているんです。
もちろん、あくまでも湧き上がってきた感情の処理の話しです。
ですが、この処理が出来ると出来ないとでは、
問題がこじれるかこじれないかを大きく左右します。

感情の処理が済んだら、後は事故そのものの処理です。
これは事務手続きみたいなものです。
交通事故という事実があり、その事実を法律に照らし合わせて処理する。
客観的であり、主観が入り込む余地がないから、その事実が自然と収まるところに収まる。
収まらないということは、余計なことをしているんです。

なんて、ちょっと解説っぽく書いてみましたが、
何も問題が起こらない時はスムーズに物事が進むものです。
自然と収まるところに流れていくものなんです。
ですから、今回の交通事故の処理はスムーズに流れていきました。
スムーズに流れていき、それで終わりです。

収まるところに収まらないのは、余計な事をしてしまっているんです。
なんでいつも問題がこじれるんだろうではなく、
自ら余計な事をして、問題をこじらせてしまっていると考えてみると、
問題点がはっきりして、ちゃんとした処理が出来るものです。
流れに逆らわず、収めてみませんか?

吐き出すという行為

愚痴というのは集団生活を送る上で必ず出てくるものだと思います。
どこかで妥協しなければ上手く周りと付き合っていけない事も多々あるからです。
今まで愚痴なんて言ったことないなんて人はいないんではないでしょうか?
もし、言ったことがないなんて人がいるなら、すぐにでも愚痴を吐き出してください。
愚痴を言う事は悪いことではありません。
むしろ、言わずに溜め込んで余計こじらせた方が後々面倒なことになります。

猫を飼われてる方はよくご存知だと思いますが、猫って毛玉を吐き出します。
毛玉とは、身繕いで身体を舐めた時に飲み込んでしまう自分の毛が固まったものです。
猫は自分の毛を消化する事ができません。
ですから、無理矢理吐き出すしかないんです。
毛玉を吐き出した後は、スッキリしています。
果たして、猫は身繕いを止める事が出来るんでしょうか?
猫として生まれてきた以上、身繕いをする行為が本能でしょうから止めるのは無理でしょうね。

猫って自分が吐き出した毛玉を掃除してくれるでしょうか?
そんな猫がいたら、それはそれで怖いですよね。
毛玉を吐き出すのは猫、それを掃除するのは飼い主、別々の役割なんですよね。
猫って時々甘えてくる時がありますが、ひょっとかしたら感謝を表してるのかもしれません。

愚痴、暴言、罵詈雑言、等々自分が吐き出すものは、自分の中で消化できないものです。
消化できない以上、猫の毛玉のように吐き出すしかないんです。
吐き出す人、それを聞いてくれる人、別々の役割なんです。
吐き出してスッキリしたら、それで終わりではなく、
聞いてくれた人には感謝を、聞かせた人には後でしっかりフォローをすると、
周りとの関係もそれほど悪い感じにはならないかもしれません。
何事もやりっぱなしが一番問題になりますからね。
それに、吐いた事に罪悪感を感じる自分のフォローになるかもしれません。

なんて事を、
コーヒーをおもっきしこぼしちゃって、
暴言吐きながら床掃除してる時に考えていました。
ホント暴言って出ちゃうものですよね。