free mental place 航

”自由なこころの空間”を提供する カウンセリングルームです

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08月

一休み一休み

すっかり更新が遅くなってしまいました。
ちょっと個人的な事で、タイトルの通り、一休みが必要だったようです。
日々の生活は続いていくものですが、ひょんな事で落とし穴があるものです。
その落とし穴がどれだけのものなのか、落とし穴に落ちてみて、始めて気づきます。
そして、落ちた本人にしか本当のところは分かりません。
それにどう向き合っていくのか、向き合い続けることによってのみ、折り合いがつけれます。
折り合いをつけるのに、時間がかからなくても、とんでもない時間がかかっても、いいのではないでしょうか。
確かに、時間がかかればかかるほど、辛くて苦しい時間も長くなります。
向き合う事が辛くて苦しくて、逃げたくなります。
それだけ、問題は大きいんでしょう。
でも、解決しない問題はありません。
それは、解決の答えは、落ちた本人にしか出せないからです。
それがどんな答えであろうと、本人が納得できたなら、それは本人にとって正解なんでしょう。
もちろん、それだけではありません。
その後は、周りとの折り合いの調整という問題があります。
人は必ず誰かと関わりを持って生きています。
ですから、少なからず周りも影響を受けています。
周りの人も、その影響に対する答えは人それぞれです。
人それぞれですが、その答えもまた、その人にとっては正解なんです。
それを自分なりに折り合いをつけるのもまた、大変なことです。
ですが、自分の問題としっかり向き合って答えが出ているのなら、案外なんとかなるものです。
なんともならないのなら、自分の問題にしっかり向き合えてないのかもしれません。

まず第一に、自分と向き合う。
そして、それから周りと向き合う。

どれだけ時間がかかっても、解決しない問題はありません。
自分しか、正解は出せないですから・・・。

義母と確執、優しくできず

今回も 中日新聞の ねえねえちょっと に掲載された相談について考えてみたいと思います。
どうぞお付き合い下さい。

今回の相談内容は、三十三年前に結婚して義父母と同居されてる方の相談です。
以来、生活習慣や考え方の相違から義母(81)と確執が続いているとのことです。
体調が悪いと時間かまわず長男の夫を起こしますが、たった一度、実家の父を見舞ったこの方を責めるとのことです。
義父を何度も検査に連れていったことは忘れているとのことです。
優しくしたいと思う反面、義母が許せません。
イライラして夫にあたってしまう自分も情けないとのことです。

これはなかなか難しい問題ですね。
義父母と同居してからの年数、確執が続いているんですよね。
義母が許せません、の部分に強い感情を僕は感じました。
確執が続いているので、イライラしてご主人に当たってしまうのも自然の流れではないでしょうか。
そんな自分を情けなく感じてしまうのもまた、自然の流れなのかなと思います。

優しくしたい、との事ですが、今はまだかなり難しいのではないでしょうか。
生活習慣、考え方の相違による確執が三十三年間続いていますので、既にこの方だけの問題ではなく、確執の関係で築かれた義父母との関係も出来上がっている気がします。
人間関係は、相手との関係性によって成り立ちます。
ですから、確執の関係性が出来上がっていると、その相手との間に起こる出来事も必然的に確執めいたことになってしまいます。
優しくしたいと思う反面、義母が許せません、ここはかなり重要だと僕は感じています。
相手に優しくする、はこちらから働きかける行為になります。
許せない相手に対して、優しくするのは、かなり難しいのではないでしょうか。
難しい事をしようとして、できないから、イライラして夫にあたってしまって、その結果、情けない気分になってしまう。
本当にお辛いですよね。
ですから、優しくするのは最終目標として、まずはその下準備として、離れてみるのがいいのではないでしょうか。
といっても、現実的な距離のことではありません。
生活習慣、考え方の相違はお互い様ですので、違って当たり前という考え方を持つ、という事です。
今は、お互いの距離が近すぎるのかもしれません。
近すぎるゆえ、確執が生じている可能性もあります。
あえて、離れすぎるぐらい離れてみて、そこから近づくのがいいのかもしれません。
自分と相手は違うと意識してみて、見えてくるものもあると思います。
義母と長男の夫との関係も違って見えるかもしれませんよ。