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”自由なこころの空間”を提供する カウンセリングルームです

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航のこらむ
サイト管理人のこらむです。
読み物として見て下さい。何かヒントになるかもしれません。
少しでもあなたの助けになれば幸いです。

ブログ一覧

自分の都合押しつける母

今回も、ねえねえ ちょっとに掲載された相談を考えてみたいと思います。
どうぞ、お付き合い下さい。

今回は、お母さんとの関係についてのようです。
七十代で健康体のお母さんはきつい性格のようで、何でも自分の思い通りにならないと気が済まない人のようですね。
実家から四十分ほどの場所で家族と暮らす相談者の方に、電話で家事の手伝いや用事を言いつけてくる、とのことです。
引き受けないとすぐ不機嫌になるので、いつもお母さんの言いなり、とのことです。
五十歳を過ぎて親の顔色をうかがい、ビクビクしている自分が惨めでつらい、そんな状況のようですね。

なるほど、顔色をいつもうかがいながら生活するって、疲れちゃいますね。
そんな自分を、惨めでつらいって感じちゃうんですね。
本当にお辛いんだなって、お察しいたします。

さて、それではどうしたらいいんでしょうか。
お母さんとの関係ですので、長年続けてきた対人スキルの見直しになるのではないかな、と思います。
何故なら、家族との関係、それも自分のお母さんとの関係というものは、最も影響を受けているとも言い換えれる関係だからです。
もちろん、それが全てではありませんが・・・。
"自分がお母さんの言いなりになれば、お母さんは不機嫌にならない。だから、関係はうまくいく"。
多分ですが、子供の頃から、そのように考えてずっと続けていたのではないでしょうか。
自分さえ我慢すれば、と考えていたのもあるのかもしれませんね。
これって、一見正しく見える考えですが、実は誤ってる考えなんですよ。

どこが誤っているかというと、まずは自分で条件をつけてしまっているんです。
”お母さんの言いなりになる”という条件を満たす事によって、”不機嫌になる”のを防いでいたんです。
確かに、その通りですよね。有効な手段だとは思います。
ずっと”言いなり”になれれば、ですが・・・。
ですが、今回の事でも分かるように、一方的に負担を負うという行為は、いずれ破綻してしまうんです。
気づきにくいんですが、相手の行動を促す事もしているんです。
"言いなり"になっていると感じているのは、自分です。
相手であるお母さんは、"言いなり"になって、迷惑に感じているとは気づいていないんではないでしょうか。
だから、自分の用事を何でも言いつけてくる(言ってくる)。
悪循環が生じているんです。

今、自分はどうしたいんでしょう。
ビクビクしている自分が惨めでつらいんですよね。
このままお母さんの言いなりを続けると、ずっとそれが続くんです。
それをずっと味わい続けてもいいんでしょうか?
そんな自分を変えたい、それなら、今まで避けてきたことを取り入れるタイミングなんでしょう。

避けてきた事、それは"断る"という事です。
今まで避けてきた事ですから、最初は、難しいと思います。
これだけは"言いなり"になりたくない、そんな場面を特定して、まずは、それだけを"断る"ようにしてみて下さい。
今までは、"断れない"と思っていたと思いますが、"断らない"事をしていたんです。
実際、やってみると、自分が想像していた程、難しいものではないですよ。
そのうち、自然に身に付いて、普通にやれると思います。

名古屋駅の暴走車の事件について思うこと

この週末、痛ましい事件が起こりました。
地元の名古屋駅周辺で、暴走車が歩道に突っ込み、13人に重軽傷を負わせる、という事件です。
事件に巻き込まれた人達、近くで目撃された人達の恐怖、痛み、怒り等々を察すると、言葉になりません。
僕もよく行く場所ですので、こんな場所で、あり得ない事件が起こるのは、本当に怖いですね。

"人をはね殺そうと思った。誰でもよかった"
"わざと突っ込んだ。殺すつもりでやった"
"悪いことだとは分かっている"
反省するような言葉は述べていない。

犯行に及んだ犯人の供述のようですが、悪いことだと頭で理解しているつもりだから、今は反省の言葉を述べれないんでしょう。
自分の犯した罪を、これからの長い時間をかけて考えることによって、本当に心から反省するのではないでしょうか。
ただ、残念に思うことは、色々事情があると思いますが、行動に移す前に少しだけ考える時間が取れなかったのが残念でなりません。

自分でも呆然としてしまうような大きな事件を起こす事情は、確かにあるでしょう。
だからといって、他人に危害を加えていい理由にはなりません。
身勝手な犯行、と言われても仕方ないでしょう。
自分の犯した罪は、しっかりと自分で償っていってもらいたいものです。

色々な悩みを抱えていたから、極端な行動に走ってしまったのでしょう。
極端な行動に走ってしまう前に、悩みを相談する、カウンセリングを受けてもらいたいと、僕は心から願います。
もちろん、カウンセリングは万能ではありません。
ただ、少しだけ、考える時間は取れるのではないかなと思います。
その、少しの時間で、違う結果になったのかもしれません。同じ結果だったのかもしれません。
あなたは一人ではありません。
一人で抱え込まず、カウンセラーに寄り添ってもらって、一緒に考えませんか。

受験合否聞かれうんざり

今回も ねえねえ ちょっと に掲載された相談を考えてみたいと思います。
どうぞお付き合い下さい。

今回は、お子さんが大学受験中の方の相談ですね。
職場の同僚にも同い年の子どもがいて、興味津々の様で、受験の状況を事細かく聞いてくるので、うんざりしているとのことです。
受験校、合否はどうなったかにいたるまで、のようですね。
受験の時期は本人だけでなく、家族もぴりぴりしているので、そっとしておいてほしいのに探られ、あまりの配慮のなさにいら立ちます、との事です。

なるほど、お子さんが受験中って、本当に気を使いますよね。
少しでもベストな状況で受験してもらおうと思って、お子さん中心の生活になっちゃいますよね。
ぴりぴりしていて、そっとしておいてほしいのに、あれこれ探られると、いら立ちますよね。

では、どうしたらいいんでしょうね。
そうですね、まずは、自分がどうしたいのか、自覚を持つのが第一ですね。
この文章から察すると、"そっとしておいてほしい"でいいんでしょうか。
そっとしておいてほしいのに、事細かく聞かれるから、"配慮ないと感じて"いら立つんですよね。
となると、聞かれなければ、"そっとしてもらえ"て、目的は達成されるわけです。
一番有効な方法は、"その場を離れる"というのがあります。
話題が、嫌な話題になったら、トイレに行くとか、その場を離れる事によって、話題をコントロールできます。
戻ってきたら、違う話題にすれば、いら立つ事もなくなるんではないですかね。

あと、ちょっと気になったのが、”探られる”という表現が気になりました。
確かに、聞かれたくない事を聞かれると、探られてるんじゃないかと思う事があると思います。
聞かれたくない事を聞くから、配慮がないと感じていら立つわけですよね。
ただ、聞かれたくないかどうか、相手は分かるんでしょうか?
相手は、会話として普通に聞いてるだけ、なんではないでしょうか。
となると、探っているわけではないんです。
探っていると考えてしまうと、違う可能性を見落としちゃうこともあります。
例えば、同い年の子どもを持つ親として、心配して聞いているのかもしれません。
合格してよかったね、って喜びを分かち合いたいのかもしれません。

あるいは、一方的に聞き出されて、”探られている”と感じているのかもしれませんね。
その場合は、相手と同じ事をする、という方法もあります。
”どうしてそんなに聞きたいの?”と、逆に質問して、聞き出してみてはどうでしょうか。
この方法なら、前述の可能性を確かめる事もできますよ。

若い職員だけ誘う院長

今回も ねえねえちょっとに掲載された記事について考えてみたいと思います。
どうぞ、お付き合い下さい。

今回は、小規模の内科クリニックで働く看護士さんの悩みです。
四十代の院長は月に数回、二十~三十代の事務の女性とランチや飲み会に行くそうですが、看護士は皆四十代で、誘われないとのことです。
更衣室で、誘われた事務の女性達がランチの日時をひそひそ伝言していたり、院長がいそいそと女性たちを車に乗せて行くのを見たりすると、イライラする、とのことです。

なるほど、若い女性達だけ誘われて、自分達が誘われないのはあまりいい気分はしないですよね。
誘われた女性達のひそひそ話、院長のいそいそとした行動が視界に入るとイライラした気分になっちゃいますよね。
では、どうしたらいいんでしょうね。

ひょっとかしたらですが、院長が誘ってるのではなく、事務の女性が、どうせならご一緒にという流れでそのような機会ができた、という事はないですかね。
仕事の内容でどうしても仲間意識というものはできるものです。
ランチにしても、事務の人達、看護士の人達、というグループはできていないですかね。
それなら、看護士の人達が誘われない、というのは自然の流れのような気がします。
となると、年齢もたまたまなんではないでしょうか。

なら、月に数回ですので、看護士さん達とのランチや飲み会を院長に提案してみたらどうなんでしょう。
不公平に感じているのなら、公平にしてもらうように働きかけてみるといいかもしれませんね。

といっても、全く検討違いかもしれませんね。
もしそうなら、誘われないとの事ですので、実際、誘われたら自分が行きたいのかどうかちょっと考えてみてはどうなんでしょう。
行きたいのなら、機会を作るのもいいのではないでしょうか。
行きたくないのなら、自分にとって、何がイライラする原因なのか、考えてみるのがいいのではないでしょうか。
イライラする感情は、自分が持った感情ですので、何か出てくるかもしれませんね。

音楽界、スポーツ界、最近のニュースの相似点

最近は、色々なニュースが世間を賑わしていますね。
18年間のゴーストライター、ある特定ボクシングジムの活動停止、この二つについてちょっと考えてみようと思います。
お付き合い下さい。

なぜ、この二つを選んだか、不思議に思うかも知れません。
たまたま同じ時期にニュースで取り上げられたから、もっともな意見だと思います。
では、なぜ同じ時期にニュースになるんでしょうね。
あくまでも僕の考えですが、この二つの問題、根っこは同じ問題なんですよ。
もちろん、繋がってるという意味ではありません。問題の本質が同じなんです。
同じような問題だからこそ、ひょっとかしたら、同じ時期に発表されるのかもしれませんね。

さて、本題に入ろうと思います。
まずは、あまりにもメジャーな例えを思い浮かべて下さい。
それは、"人"という文字です。
"人"という字はお互い支え合って・・・かの有名な先生の言葉ですよね。
で、そこからもう一つが、片一方が片一方を倒れるのを支えている、です。
だから、人はどちらかが損をしている、という見方です。

それを踏まえて、ここからです。
実は、これって、お互いなりたくてこのような役割を選んでいるんですよ。
だからどちらかが一方的に損をしているわけではないんです。
支えられたい人、支えたい人、お互いに自分がやりたい役割が一致してるから、"人"という文字が成り立つんです。
自分が落ち着く立ち位置、と表現しても過言ではないかもしれませんね。
自分が逆の立場になりたいかどうか考えてみると、納得できると思います。
この関係って、他にも思い当たるケースありませんか?
そうなんです、DVの問題も実は当てはまっちゃうんですよね。
そして、最後はお決まりのパターン、関係の破綻に向かっていっちゃうんです。

今回も、両方とも最悪の破綻に辿り着いちゃいましたよね。
今まで我慢してた鬱憤を、周りを巻き込んで、一番相手が困るであろうタイミングで解消しちゃうんです。
今までの関係が、ここで一気に入れ替わるんです。
その代償は、お互いにあまりにも大きすぎます。
ひょっとかしたらですが、自分も意図していない結末になったと思っているんではないでしょうかね。

そういえば、いつも自分はこんな関係の繰り返しをしているなと思った人もいるのではないでしょうか?
もし、思い当たるなら、ちょっとだけ立ち止まって考えてみて下さい。
また同じ嫌な気持ちを味わいたいのかどうか、自分がどうしたいのか・・・。
一人で考えて行動すると、同じ事を繰り返してしまう可能性は大きいです。
その前に、自分が信頼できる人に話してみるだけでも違う結果になるかもしれません。
自分を変えるのは、自分だけです。
ただ、変化を見守ってもらうだけでも、かなり心強く感じるものです。