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”自由なこころの空間”を提供する カウンセリングルームです

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航のこらむ
サイト管理人のこらむです。
読み物として見て下さい。何かヒントになるかもしれません。
少しでもあなたの助けになれば幸いです。

ブログ一覧

やむなく退職、夫が非難

今回も、中日新聞の ねえねえ ちょっと に掲載された相談を考えてみたいと思います。
それでは、どうぞお付き合いください。

今回の相談は、長年、正社員として働いた会社を辞められた主婦の方です。
子育てをしながら家も建て、頑張ってきたみたいですが、子どものために転勤を断り、退職せざるを得なかったとのことです。
ご主人は、収入が大幅に減ることで、将来への不安から退職に反対だったそうです。
夫婦でこのつらい選択を共有し、励まし合えると思っていたのに"勝手に辞めやがって"と言われ、その薄情さに悲しい気持ちでいっぱいです、とのことです。

なるほど、辞めたくて辞めたわけではないのに、"勝手に辞めやがって"の言葉が薄情に聞こえ、悲しい気持ちでいっぱいなんですね。
つらい選択をしたのに、その気持ちを受け止めてもらえなくて、本当に辛い思いをしたんだろうなと僕は感じました。

さて、これはなかなか難しい問題ですね。
それではちょっと、整理してみましょうか?

この方は、子どものために転勤を断り、退職をせざるを得なかったんですね。
そして、そのつらい選択を夫婦で共有し、励まし合えると思っていたんですね。
一方、ご主人は、収入が大幅に減ることによる将来への不安から、退職に反対だったんですね。
そして、"勝手に辞めやがって"と発言されたんですね。

ちょっと気になったんですが、ひょっとかして、話し合いは結論出ていなかったんではないでしょうか?
結論が出ていないのに、退職の選択をされたのではないんですかね。
だから、ご主人は"勝手に~"と言われたのではないでしょうか?
その言葉の中には、将来に対する不安な気持ちを受け入れてもらえなく、逆に薄情だという思いがあるのかもしれません。
となると、意見が分かれているのに、自分の意見と違う選択を、はたして共有できるんでしょうか?
多分、できないんではないでしょうかね。

では、どうすればいいんでしょう?

話し合いを途中で切り上げてしまうと、わだかまりが残る事が多いです。
今回も、二人とも、自分の意見を受け入れてもらえず、わだかまりが残ってるのではないでしょうか?
本当に退職しなければならなかったのか、
収入が大幅に減る事に対する対策は何かなかったのか、
それがクリアされれば、わだかまりも消えるのではないんですかね。

退職はもう決定事項ですので、仕方ありません。
となると、あとは大幅に減る収入を少しでも多くすれば、将来に対する不安は減りますよね。
新しい仕事は決めてたんでしょうか?
多分、決めていないんではないでしょうかね?
となると、まずは具体的な対策を立ててみてはどうでしょう。
それが達成されて、初めてつらい選択を共有し、励まし合えると思いますよ。

予想外の出来事

つい最近のことですが、買い物をして、レジを打ってもらった時の話しです。
その店員さんは、最近入ったみたいで、胸に研修中のバッチがついていました。
研修中というわけではないでしょうが、非常に丁寧なお辞儀をゆっくりしながら、「いらっしゃいませ。」で始まり、値段を復唱しながら籠につめていきます。
会計を済ませて、立ち去ろうとしたら、「いらっしゃいませ。」と言われてしまいました。
あまり気にもした事ないのですが、予想外の言葉を掛けられると、立ち止まってしまうものですね。
立ち止まって、店員さんの顔を見ながら、しばし、時が止まりました。

「?」
店員さんの反応です。それはそうでしょうね。
僕も、今まさに、予想外の行動をしているわけです。

「ありがとうございます、だよね。」
「?」
「今、いらっしゃいませって言ってたよ。」
「本当ですか!?申し訳ございません。」
「いえいえ、いいですよ~。」

とまあ、こんな事がありました。

緊張していたから言い間違えたのか、他事に気を取られて間違えたのか、それは本人にしか分かりません。
大事なのは、相手の事ではなく、自分が気になったことを伝えるかどうか、です。

相手を気遣って言わないやさしさもあれば、間違いを指摘するやさしさもあると思います。
指摘されないと、人は気づかないものです。
気付かないから、同じ過ちを繰り返します。
もちろん、気づいても同じ過ちを繰り返す事もありますが・・・。

伝えるなら、適切に、簡潔に、相手に伝わり易く、です。

あ、あと、伝えないなら、不審な行動は取らないように、です。
でないと、”変な人”扱いになっちゃいますので・・・。

妻との第二の人生に悩む

今回も中日新聞の ねえねえ ちょっと に掲載された相談について考えてみます。
どうぞ、お付き合い下さい。

今回の方は、退職後の奥さんとの暮らしで悩んでいるとのことです。
奥さんは気難しい性格で、物事の判断が自分の気分次第。
思い通りにならないとこの方と息子さんたち、学校や地域の人にまで文句を言い、恥ずかしい限り。
定年が迫り、この先ずっと奥さんと過ごす生活が待っているかと思うと、気分が沈むとのことです。
これまでのように聞き役に徹し、波風を立てないことを第一としていくよりないのでしょうか、とのことです。

なるほど、奥さんが気難しい性格で、思い通りにならないと周りに文句を言って、恥ずかしい思いをしてるんですね。
今はまだ仕事で会社で過ごせるけど、定年になったらずっと一緒に過ごす生活を思うと、気分が沈むんですね。
聞き役に徹し、波風を立てないことを第一としていくしかないのか、と考えているんですね。

さて、なかなか難しい問題ですね。
それでは、ちょっと考えてみましょうか。

どうでしょう、思い通りにならないと、程度の差はあれ、嫌な気持ちにならないでしょうか?
どうしてなんだろうって思う事、あるんじゃないでしょうかね?
そんな時って、誰かに愚痴を言いたくなることはありませんか?
その愚痴を聞いてもらえると、スッキリするって経験は、誰でも一度はあるのではないでしょうか?
となると、これまで取られてきた、聞き役に徹するという方法は、とても素晴らしい方法だと思いますよ。
ただ、徹するというのは、身構えてるようで、ちょっと苦痛に感じてしまうように感じますが・・・。

思い通りにしたい、ではなく、思い通りにならないから文句を言う、ではないんでしょうか?
奥さんは、文句(愚痴)を言って、スッキリしたい。
だから、まず、この方に話す。
でも、スッキリしない。
息子さんたちに話す。
でも、スッキリしない。
学校や地域の人に文句(愚痴)を言う。
そこでやっと、スッキリするか、諦める。

となると、最初で目的を達成さえすれば、学校や地域の人に文句を言って、恥ずかしい思いをする事もなくなるかもしれません。

話しを聞くって、簡単そうで、けっこう難しいものです。
なぜなら、話しを聞いてもらえたって、相手が感じなければならないからです。
こちらがするってわけではなく、正に相手次第なんですよね。
でも、それが達成されると、面白い事に人間関係って変化する可能性があります。
自分が変わる事によって、相手も影響を受けて、変化するんです。
それは、勝手に相手が変わるという事です。
そうなると、今までと違って、良好な関係になる可能性はあります。

話しを聞いてるよって、相手に分かるようにするには、相槌をとりいれると効果的です。
一度、取り入れてみて下さい。
非常に効果的ですよ。

ある日突然、花粉症が治るは本当? を読んで

実は、最近この手の話題をしていたんです。
この記事によると、どうもあくまでも「レアケース」とのことですが、では、僕は「レアケース」のようです。
僕も、花粉症が治ったのかどうか分かりませんが、気にならなくなりました。
これといって、何か対策をしたわけではありません。
以前は、くしゃみ鼻水、目のかゆみ、もうそれはひどいものでした。
でも、最近は苦しまなくなりました。
ですから、今回は、僕がした事を、とりあげてみようと思います。
ひょっとかしたら、そこに何かしらのヒントがあるかもしれません。
なんて書くと、いかにも怪しいですが、まああくまでも個人的体験談として気楽に読んで頂ければ幸いです。
では、お付き合い下さい。

そうですね、まずはインフルエンザが猛威を振るった年に、自己防衛として、マスクを常に着用するようにしましたね。
それまでは、どんだけ花粉症で苦しくても、マスクはしていませんでした。
息苦しいのが嫌でしたので・・・。
最初は本当に息苦しくて、しんどかったんですが、それからは、夏もマスクを着けていましたね。
暑くて大変でしたが・・・。
なんか息苦しいのも慣れると心地よいもので、変な安心感もありましたね。
それから、学校に通って、本格的にカウンセリングを学び始めたのもありますね。
それまでは、独学で学んでいましたが、資格を取りたいと思い立って、入学しました。
結果的には、ここで独学では無理だという事を思い知らされました。
と同時に、とてもたくさんの事を学び、それを消化した、と思います。
心と身体には、密接な関係がある、知識として独学でももちろん学べます。
それが、本当に自分の中で消化されたからこそ、身体にも変化が現れたのではないかな、と今では思っています。

マスクを常に着用するようになった、
カウンセリングを本格的に学んで、資格をとった、
元々、花粉症ではなかったのかもしれない(あり得ないと思いますが、一応)、
とまあ、思い当たるのは、こんな点ですか。

参考になるかどうか分かりませんが、「レアケース」が存在する以上、治る可能性もあるわけです。
どうせなら、楽になりたいですよね。

 

義姉が母に冷たくあたる

今回も中日新聞の ねえねえ ちょっと に掲載された相談について考えてみます。
今回も一部文章の色を変更してあります。
それもあわせて、どうぞお付き合い下さい。

今回は、義姉の希望で、両親がお兄さん一家と同居している娘さんの相談です。
先日、お母さんが一ヶ月入院をしたとのことです。
お母さんは一刻も早く家に帰りたくて、退院日の朝、義姉に連絡すると"朝は忙しい"と言われ、病院で二時間待たされたと聞いた、との事です。
お母さんは義姉の機嫌をうかがっているように見える、とのことです。
育った生活環境で考え方が違うのは十分理解しているつもりですが、こんな仕打ちはないと思う、とのことです。

なるほど、お母さんから二時間待たされたというのを聞いて、こんな仕打ちはないと感じたんですね。
この方から見て、お母さんは義姉の機嫌をうかがっているように見えてるんですね。
本当にお母さんを大切に思われているんでしょうね。
大切に思っているお母さんが待っているのを想像して、義姉が冷たくしている、と考えているんですね。

さて、人間関係のトラブルの元は、実は思い込みが大半を占めています。
~のように見える、というのは、思い込みの可能性がありますね。
それを念頭においてもらうと、客観的に物事が見れるのではないかな、と思います。
この方は、育った生活環境で考え方が違うのは十分理解している、との事ですが、そのように考えれるのは本当に素晴らしいことだと、僕は思います。
ただ、今度はその考えに囚われてしまっているのではないかな、と感じました。
その考えに合わせようとして、今は、思考と感情にズレが生じている状態なのではないでしょうか?
無理に合わせようとすると、どうしてもズレは生じます。
自然に、自分なりの思考になるように消化する、というのも有効だと思います。
すると、そのようなズレは生じなくなるでしょう。

さて、今回このこらむを書くときに、父親に連絡を取って、ある確認をしました。
どんな確認かというと、僕の父親も以前入院していたので、退院のタイミングを確認しました。
それによると、病院側の指定ではなく、患者さん(家族)の指定なんですよね。
となると、退院の時間の目安は病院側と話し合われていたのではないでしょうか?
お母さんを迎えに来る、義姉は、"朝は忙しい"んですよね。
わざわざ日常生活で"忙しい朝"に退院の時間を指定はしないんではないでしょうか?
となると、”忙しい朝”を外した時間に退院する予定になっていたのではないでしょうか?

ここで、それぞれの"真実"が出てきています。
お母さんにとっての"真実"は、"一刻も早く帰りたくて、二時間も待たされた"です。
義姉にとっての"真実"は、"朝は忙しくて、迎えに行くのは無理"です。
どちらにとっても、尊重しなければならない言い分はあります。
ですから、それぞれの"真実"になるんです。

もっとも大事なのは、あなたは"当事者ではない"という"事実"です。
"真実"はそれぞれありますが、"事実"は一つだけです。
自分は"当事者でない"と冷静に考えてみて下さい。
すると、たくさんある"真実"の中からたった一つの"事実"が見えてくるのではないでしょうか。
それを自分だけの為に使うのもいいですし、お母さんと義姉の関係の間を取り持つのもいいでしょう。
あなたがどうしたいか、それによって、変化は訪れると思いますよ。