今回も、中日新聞のねえねえちょっとに掲載された相談を考えてみたいと思います。
どうぞお付き合い下さい。
今回は、子宝に恵まれなかったご夫婦の奥さんの相談ですね。
何かと夫婦げんかになるようで、年を重ねて、若いころのようにいかないことも多くなり、老後が不安になるとのことです。
"趣味をもつ""仲間をつくる""一生懸命生きる"などと、頭では分かっているつもりですが、あくまでも理想だと思ってしまうようです。
子どももおらず、人間的に何か欠落しているのではないかと思い悩んでいる、とのことですね。
なるほど、子宝に恵まれなかったことで、色々と今までつらい思いをされてきたのではないかなと、個人的に思いました。
若い頃に描いていた人生プランと、今の現実が違うので、老後も不安になって、夫婦げんかも多くなるのではないでしょうか。
多分ですが、色々と人に相談したり、自分で調べたのが、どれもしっくりせず、理想だと思ってしまうのではないですかね。
正論は確かに正しいのですが、だからと言って、解決に結びつくかどうかは別問題ですからね。
ひょっとかしたらですが、子どもがいないことで、当たり前と思う事が出来なかった自分が何か欠落しているのではないかと、必要以上に自分を責めているのではないかなと、僕は感じました。
そうですね、現実を受け入れる、という事は、本当に難しく、困難なことだと思います。
それが出来たら、自分がこれからどうしたいのかと思えるのではないかと思います。
今は、まだ無い物ねだり妻、というPNが表す通り、受け入れきれていないのではないかと思います。
無いものを欲しいと思うのは、自然な事です。
自然な事ですから、そう思う自分を無理に否定しようとすると、自然ではなくなってしまいます。
本当に、受け入れれたら、不思議に思うかもしれませんが、自分で自ずと答えが出るものです。
その時には、人間的に何か欠落しているという不安も違った考えになっていると思います。
何かと夫婦げんかになるとの事ですが、自分一人だけが悩んでいるのではなく、ご主人も悩んでいるのかもしれません。
相手も悩んでいるのかもしれないと考えてみると、案外落ち着いて話しをすることができるものです。
老後を一緒に過ごすパートナーとして、お互いに話し合ってみてはどうでしょう。
身近な人こそ、自分が思ってる以上に理解していない事って、けっこう多いものです。
身近だからこそ、勝手な思い込みはよくあることです。
時間はまだたくさんあります。じっくりと時間をかけてみてはどうでしょうか。