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”自由なこころの空間”を提供する カウンセリングルームです

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2013年

褒め言葉なんだろうけど・・・

人に言われて嬉しかった一言ってみなさんあるんじゃないでしょうか?
"やさしい"、"かっこいい"、"きれい"、"かわいい"、"たのしい"等々 あげたらきりがないですよね。
褒めるわけですから相手に対していいイメージを持って、大抵使うんじゃないでしょうか。

でも、”そんなこと ないですよ”って 明らかに謙遜と違う反応が返ってきた経験はないですか?
逆に、”そんなこと ないですよ”って 否定した経験はないですか?

なぜ、こんな反応をするんでしょうか?

人は誰でもそれぞれの価値観を持っていて、その価値観というフィルターを通して物事を認識しています。
ですから、相手にとっては、褒め言葉になってなかった可能性が高いですよね、否定されたときは。

大事なのは、否定された時の対応ではないでしょうか?元々、褒め言葉として使ったわけですよね、でも、実際相手にとっては違ってたわけです。それをまた”いやいや・・・”なんて否定したら本末転倒ですよね。
素直に”へえーそうなんだあ”とか、”へえーそうなの?”ぐらいでいいんじゃないでしょうか?
その方が相手も受け入れてもらえたって気持ちになるんじゃないですかね。
せっかくですから、否定ではなく、肯定して使いましょう。

ちなみに、個人的に人に言われて僕が一番嬉しかった言葉は、
”ほんっと あんた変わり者だね”って安心しきって言ってもらった一言です。

 

自己(中心的)表現になってませんか?

自分の思ったことを相手に伝える"自己表現"はとても素晴らしいことです。
同時にコミュニケーションの手段として、会話、文章という方法で何気なく普段から使われています。
なにを今さらって思われる人もいるかもしれませんが、当たり前の事ほど、実は気づかないことって多いんです。
少しだけお付き合いください。

まずは自己表現とはなんぞや、というとこから始めたいと思います。
自己表現は、アサーティブともいわれていて、アサーティブ権という権利としても認められているんですよ。
どんな権利かというと、"人間が人間として生まれながらに持っている社会的権利"という人権と同等の権利なんです。
なんか人権と同等って知ると、すごく格が上がった気がしませんか?権利だと知ると使いたくなりませんか?
そう思ったなら 使ってみましょう。

では、どのように使っていけばいいんでしょうか?
簡潔に述べると、正しい自己表現は、”自分の思った事を優先し、相手にも配慮する” ってことになります。
そうなんです、まず大事なのは、自分の思ったことを表現するのが一番初めなんです。
それを怠るから、コミュニケーションにおけるトラブル(ストレス)が発生する一因になるんです。

相手に気を使って言いたいことを言わないと、いずれ言っても無駄だと自分に言い聞かせるようになってしまい、妬み、ひがみ等の感情を相手に持ってしまいます。相手にとってはたまったもんじゃないですよね。素直に言うこと聞いてくれる人だなあって思ってたら、勝手に嫌われてたなんて分からないですよね。
相手の事を考えずに一方的に言いたいことを言うのも、同じことになってしまいます。相手が言ってることを否定ばかりしていると、話しても無駄だと思われてしまって、いずれ孤立してしまうでしょう。
もちろん、権利ですから、伝えないって選択もあります。ただその場合は、自分で決めた選択ですから、結果は自分で責任を持つ事を忘れないようにしないといけません。

自分の意見を大事にし、相手の意見も大事にすると、ちゃんとまとまるの?と疑問に思うかもしれません。
が、逆にうまくまとまるんですよ。お互いに我慢してないから、譲れるとこと譲れないとこが本当にハッキリするので、最終的に気持ちよくまとまります。

自分を大事にして、相手も大事にする、そんな関係をたくさん持ちたいですね。

 

ふっと思い出すこと

なにげなく聞いてた音楽で、ふっと思い出すことってありませんか?
今回は僕自信が経験したことをそのまま書こうかなって思ってます。

ラジオでその曲を聞いたとき、フレーズは聞いたことあるけど、歌詞は英語だったんですよ。あれ、これって歌詞って日本語だったよなあってまずは考えて、ちょっと口ずさんだら、ぱあっと小学校の時の一場面が思い出されました。合唱コンクールだったと思いますが、体育館の舞台である一人の子が歌の一部分をみんなの前で一人で堂々と自信を持って歌ってる場面です。
その子とは、小学校、中学校、高校と一緒で、高校時代は毎朝一緒に登校してました。よく一緒に遅刻もしたなあって色々思い出して懐かしい気持ちになりました。

が、実は大事なとこは、その最初に思い出した場面なんです。そのあとのことは、今回はあまり意味がありません。物事にはなにかしらの意味があって、無意味に思い出すって事はまずないと考えてもいいと僕は思います。いま、ここで思い出すってことは、自分にとってどんな意味があるんだろう・・・。

その場面をもう一度思い出して、僕はなにを感じたか、自問自答してみました。うらやましい、くやしい、ああなりたいって感情が出てきました。そっか、僕は彼にそんな感情をその時持ったんだって、気付きました。でも、いまいちしっくり来ません。なんだろう?

思い当たることがありました。最近決めかねる問題があって、自分なりに決断したんですが、どうも僕の中では堂々と自信を持って決断できてなかったみたいです。だから堂々としてる彼(僕自身)にうらやましい、くやしい、ああなりたいって感じたのかなと。
なるほど、そっかと腑に落ちました。

不思議に思われるかもれませんが、自分自身のことって思ってる以上にわかってないことが多いんです。無意識からのメッセージとして、落ち着いてちょっと考えてみると面白い発見があるかもしれませんよ。

言いたいなら、言ってみましょう!

僕もよく経験しましたが、相手に言いたいんだけど、言えないよねってこと、ありませんか?相手に悪い、迷惑に思われる、立場がなあ、等々、自分が本当に言いたいことを我慢してしまう経験は誰でもあるんじゃないでしょうか?
そんなことないよ、だって、自分が我慢すれば、関係がうまくいくもんって、思われる人もいるかもしれません。でも、ちょっと考えて下さい。相手にとってはうまくいってるんでしょうが、あなたは我慢してるのに関係はうまくいってるんでしょうか?そのうち、”いつもいつも自分ばかり我慢してしてるのに、本当に分かってもらえない”って我慢できなくなって爆発しちゃった経験はないですか?なければいいんですが、そういえば、いつもそうやって嫌な思いしてるなあって思い当たる人は今までと違う事をする時期なのかもしれませんね。

違う事ってどうゆう事?って思われるかもしれませんが、誰でも他人とコミュニケーションをとる時、自分が使い慣れた癖があるんです。生まれた時から言葉しゃべれる赤ちゃんていないですよね。”サンキューお医者さん、とりあげてくれて”なんてお礼を言う赤ちゃんがいたら放り投げちゃいますよね、多分。

言葉を覚えてきたように、他人とのコミュニケーションも今までに無意識に覚えてきたものなんです。覚えてきたものなら、違う事も覚えれますよね。ただ、癖って意識しないと知らず知らずのうちに出てくるものですから、最初は苦労するかもしれません。大事なのは、”変わりたい”というあなたの思いです。”変わらない”と思ったら変わらないんです。なぜらなそれも、あなたが自分で決めたことだからです。

まずは、自分が言いたいことを相手に伝えることをしてみましょう。出来ないなら、出来ることから一歩一歩階段を登るようにしてみましょう。誰でも”変われる”と、僕は信じてます。

 

 

"でも~"は気をつけて

あなたの周りにいる人で会話中に、"でも~"を多用してる人はいませんか?
もし思い当たるなら、その人と会話してると、無駄に時間もかかるし、なんか嫌な気分になるんだよなあって感じてるんじゃないでしょうか?

一体なぜなんでしょう?

例えるなら会話は、自分にとって気になることがなければ、そのまま水の流れのように自然に流れていきます。当たり障りのない世間話なんかいい例になるかもしれませんね。ところが、”でも~”という接続詞を相手が発することによって、流れがちょっと悪くなってしまうんです。まるで石がいきなりでてきたってとこですかね。
そうです、”でも”は、否定の接続詞ですから、水の流れを否定してるんですよ。
”なるほど、確かにそうだよね”だと、肯定されてますが、
”なるほど、確かにそうだよね、でも~”だとどう感じますか?
たった一言付いただけでなんか自分の意見を否定された気になりませんか?否定されてるから、どうしても受け入れて欲しくてまた同じような会話を続けてしまう。もちろん相手も”でも~”を続けてしまう。
お互い疲れちゃいますよね。

では、どうしたらいいんでしょうか?一つの方法として、相手が”でも~”と発したら、逆に問いかけてみてください。”というと?”てな具合に。そうすることによって、相手が発する”でも~”は減ってくる可能性があるんじゃないでしょうか?あなたが流れを持ってると同じようにもちろん相手も流れを持っていますので。

そういえば、自分は”でも~”を多用してるなあって思ったら、今後気を付けるようにしてください。意識するだけで、大分変わってきますよ。

もっと詳しく知りたいなら、当カウンセリングルームの”エゴグラム体験”をお勧めします。よろしければ、ご参考までに是非。

思い出すこと

今の嫌な環境を変えるために、心機一転新しい環境に身を置きたいということをよく聞きます。確かに、一つの手段ではあると思います。
ただ、よく考えてもらいたいのが、以前も同じことをしてるかしてないかで、かなり意味は違ってくるんじゃないかなと、個人的には思います。
今までしてないよってことなら、あなたにとって、新しい対策としてうまくいくかもしれません。
そういえば、今までも同じことしてるなあって思い当たるなら、あなたにとって、対策としては有効な手段ではないんでしょう。多分、環境を変えたいって思ったとき、以前の嫌な状況を思いだしちゃうんじゃないでしょうか?
なぜなんでしょう?
それは、厳密にいうと、自分の中で出てきた嫌な感情、体験を忘れることはできないからだとおもいます。
ちょっと考えてみてください。例えばご飯を食べたとき、食べ終わった食器って残りますよね。洗って片付けるって処理をしなければそのまま残ったままです。いや、そんなことない、片付いてるよって人がいるかもしれませんが、それは同じものを見ている人が片付けてるだけです。忘れても、状況はなにも変わらずただそこにあるだけなんです。当たり前ですよね。
では、あなたの中に出てきた、嫌な感情、体験はどうなんでしょう。そうです、感情として出た以上、残っちゃうんですよ。残っているから、適切に処理するまで、思い出しちゃうんです。体調不良の一因にもなりかねません。では、適切に処理できたらどうなるの、って疑問に思うかもしれませんが、思い出すことは少なくなると思いますし、体調不良も症状はなくなる可能性があります。あくまでも、お医者さんに診断してもらって、原因不明と診断されたものに限りますが。
もし、思い当たることがあるなら、一度ご相談下さい。少なくとも、今の状況よりは大分よくなると思います。

"余計な一言"って?

美容院に行った時に、女性週刊誌を読むんですが、"余計な一言'について書かれていたんで、なんとなくひっかっかったので、ちょっと考えてみようかなって思います。
"余計な一言"って聞いて、誰もが"あ~あるある、あれは余計だったよな"ってこと、あるんじゃないでしょうか?自分がしてしまった"余計な一言"もあれば、相手に"うわあ、それは余計な一言だよ"ってのもありますよね。まさに分かっちゃいるんだけどやっちゃうんだよね、ですよね。
なぜなんでしょう?
ちょっと考えてみてください。日本語には、"本音"と"建前"という便利な言葉があります。私は"本音"しか話したことないって人はいないんじゃないでしょうか?もし、そんなことはないって人がいるなら、ストレスをいつも抱えてるんじゃないでしょうか?それもないっていうなら、周りがストレスを抱えてるんでしょうね。
それを当てはめてみると、最初は当たり障りのない"建前"で話しをしているんですが、面白いことに、人って話すことに夢中になってくると、むくむくと”本音”が顔を出してくるんですよね。無意識に聞いてほしいってあるのかもしれませんね。それが”余計な一言”と言えるんじゃないかなと。で、ぽろっと出ちゃう。
もし、今度”余計な一言”が出たときは、ちょっとだけ、その一言について考えてみて下さい。自分自身の本当の気持ちに気づくと、同じ失敗はなくなるかもしれません。自分の”本音”の言葉を聞いてあげて、消化してあげましょう。

"みんなが~"は、本当なの?

人から相談をされたとき、"みんなが私の事を~だと思ってる"って相談を受けることって多くないですか?
知り合いと会話してると、"みんなあいつのことを~だと思ってる"ってこともあるんじゃないでしょうか?

例えば"学校(会社)のみんなが私の事を嫌いだと思ってて辛い"ってあなたの親しい人から相談を受けたとします。どう答えますか?
⑴ "そんなことないんじゃない"って答えてみる。
⑵ "そうだね"って答えてみる。
⑶ "みんなって誰なの?"って答えてみる。
⑷ "そっかあ、辛いんだね"って答えてみる。

⑴を選んだ人は、多分相手がネガティブに考えてるから、前向きになるようにって否定の意味を込めて答えた方が多いんじゃないでしょうか。ただ相手は、自分の考えを否定されたように感じているかもしれません。
⑵を選んだ人は、多分あなたもそのように思ってて、自分に正直に答えてしまったんじゃないでしょうか?ただ、相手は望んだ意見と違う答えが返ってきたので、そのあとの会話は続かない可能性がありますよね。
⑶を選んだ人は、普段から物事を客観的にとらえれるんじゃないでしょうか?相手もちょっと冷静になって、そういえばあの人は違うなって気づいて、みんなじゃないんだって新しい視点で問題をとらえれる可能性が高いかもしれませんね。
⑷を選んだ人は、自分と相手をしっかりと分けて考えれてるんでしょうね。相手の辛い気持ちもそのまま受け入れるだけじゃなく、相手を信じてるんでしょうか。相手も受け入れてもらえてるので、安心して話せる可能性が高いでしょう。

具体的により詳しく、整理して相手に話しをしてもらっていくと、知らず知らずのうちに自然に矛盾点が浮き彫りになっていきます。”あ、そうか”って気づきの瞬間です。誰に教えてもらうでもなく、自分で悩みを解決できるかもしれない一瞬ですね。そんな経験をしてもらいたいですね。

あなたのためって本当なの?

"あなたのためなのよ"、"おまえのためにだな"とか、思い当たることありませんか?
親子関係、先生と生徒、上司と部下、親しい間柄だと、よくある光景ではないんでしょうか?僕も思い当たることは多々あります。

言ってる方は、相手の事を考えて言っているんですが、相手が変わらず、ジレンマを感じ、挙句の果てには相手に嫌な感情をもってしまうこともあるんじゃないでしょうか?
言われた方は"大きなお世話だよ"とか"別に頼んでないし"とか感じてこれまたジレンマを感じるんじゃないでしょうか?
なんとなくお互いに"本当に困ったもんだよ"なんて構図が目に見えるようですね。
なぜ自分の意図しないことになるんでしょう?
ちょっと考えてみてください。あなたのその好意は、その相手が望んでいることなんでしょうか?自分に置き換えて考えてみてください。あなたも自分が望んでいない事を相手にされたら素直に受け入れれますか?今まではこれでうまくいってたんだ、って思うかもしれませんが、今までは今までです、あなたの目の前にいる相手とは違いますよね。相手の望むニーズに添わなければ、どんなに素晴らしい話しも無駄になってしまいます。下手したら相手に嫌な印象を与えてしまうかもしれません。もったいないですよね。
別の考え方をすると、ある程度我慢してて、あーもう我慢の限界だーってなってから相手に伝えるってことが多いんじゃないでしょうか?その時は、素直に相手に分かりやすく、客観的に伝えた方が、変な誤解が起こる可能性は減るかもしれません。

当たり前のことほど実は気づかないってことは、多いです。自分が考えてること、思う事は自由だと思いませんか?なら、相手がどのように考えてどのように思うのも、相手の自由なんです。
もちろん、一番大事なことなんですが、相手がなにを考えているかなんて、分かるわけないです。超能力者なら別ですが・・・。分かった気になってるのが、一番危険だと認識してください。間違いなく、ズレが生じてると思います。

お互いに、自分の思ったことを素直に相手に伝え、相手の存在を尊重する考えをもって接すると、案外スムーズに関係が築かれるかもしれません。あくまでも、僕の意見ですので、あしからず。

続 "悩み"を考察してみる (鵜呑み)

今回も"悩み'について、もう少し深く考察してみたいと思います。
タイトルにもちらっと書いてみましたが、鵜呑みってなんだと思います?
実は、伝統的な長良川の鵜飼そのままの意味なんですよ。鵜は魚を食べようと飲み込むんですが、喉には紐が巻き付けてあって、飲み込むことが出来ない。鵜匠はそんな鵜から魚を吐き出させて、魚を捕えるって漁だったと思います。違ってたら、すいません。
本当なら、鵜としては魚を捕えて食べて消化したいわけです。でも、それができない。そのまま、飲み込むだけなんです。そして、吐き出すだけ。なんか、不自然ですよね。ここでは取り上げませんが、不自然な事って、結構重要な意味を含んでいることが多いんですよ。不自然だなって気になったら、一度考えてみるのもいいかもしれないですね。
で、話しを戻しますが、前回も例えに出した禁煙で当てはめてみると、健康に悪いからという理由で辞めれる人もいれば、同じ理由なのに、辞めれない人もいますよね。一体なにが違うんでしょう?
タバコは健康に悪いってことは、もう誰でも知ってることですよね。それを、飲み込んで、ちゃんと消化できているかどうかが大きく違うんじゃないでしょうか?辞められない人は、多分、わかっちゃいるけど止められないって感じているでしょう。それは、喉に紐が巻き付いた状態なんですよ。それを吐き出して、違う理由を選択するか、健康に悪かった自分の経験を思いだして、ちゃんと今度は消化するか、それで、少しは違ってくるかもしれません。

これは、個人的意見ですが、誰が聞いても正しい事って、それが出来ている人には問題にもなりません。勉強しなさいとか、仕事しなさいとか、”悩み”にすらならないんじゃないでしょうか。出来ない人には、問題解決としては、役に立たないことが多いでしょうね。だって、正しいと分かってて飲み込んでいるけど、消化出来てないだけなんです。出来ない自分は、なんてダメなんだろうって自己嫌悪する前に、喉に巻き付いた紐ってなんだろうって考えてみて、消化してみませんか?